俺的GAMEレビュー★

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「ヘルツォークツヴァイ」(メガドライブ)

テクノソフト初期のウォーシミュレーション。
そもそも、その昔パソコンで発売した「ヘルツォーク」というゲームの続編にあたります(「ツヴァイ」は数字の「2」の意味)。しかしあくまで位置づけとして続編なだけで、ほとんど別物となっています。

シミュレーションというだけあって、自軍・敵軍の基地があり、前線基地を占領し、兵器を作り敵軍を倒す…のでるが、一般的なシミュレーションゲームと違い、HEX(マス目)でくぎったMAPをターン制で行うものではないのだ。

自機はMAPを自在に動き回り、作った兵器を自ら運び弾を撃ち攻撃もする。ターンによる交代制ではなく、完全リアルタイム制
これが熱い!
しかし「だったら忙しくて目がまわってしまうのではないか?」という声も聞こえてきそうですが、そのへんは上手い調整がされています。
「徹底した兵器の種類と命令」。兵器の種類の多さがナンボ!なシミュレーションゲームですが、このゲームには8種類しか兵器はありません。また、それらの兵器への命令パターンも6つしかありません。必要最小限。最小限もいい所です。
しかしこれで十分。むしろ実際はもっと少ししか使いません。

CPUとの闘いは、画面いっぱいを使ったプレイか、上の画像のような画面2分割でのプレイか選べます。2分割プレイのほうが、相手の動きを見る事ができるので簡単なのでオススメです。また、人間対人間のプレイもできます。

パラメータ
各種パラメータは…
「B」:本拠地の体力。ここがなくなると撃沈。ゲームオーバー。
「D」:自機ユニットの体力。なくなると死ぬが、本拠地が生きている限りは何度でも生き返ります。
「G」:自機ユニットの弾丸の数。なくなると弾が撃てません。
「E」:自機ユニットの移動用エネルギー。移動するたびに減ります。無くなると死亡。

本拠地の体力以外は、本拠地や占領した陣地上で止まっている事で回復ができます。
本拠地への攻撃・撃沈にて作戦は終了。本拠地への攻撃は、自機ユニットでの直接攻撃はできません。作った兵器によって攻撃することでダメージを与えられます。


自機ユニット
通常飛行形態。
通常はこの状態で移動。どんな所でも飛んで素早く移動!相手の自機ユニットと空中戦をするためでもある。
兵器搭載飛行形態。
兵器を1つだけ搭載して素早く移動。しかし通常状態より若干速度は落ちる。また、エネルギー消費が一番多い。
地上戦闘形態。
地上を歩き、戦車などの兵器と実戦!もちろんダメージもモロに受ける。エネルギー消費が一番少ない。
通常飛行形態であちこち移動し、兵器を買ったり相手を探ったり。また相手の自機ユニットと直接戦ったりする。
兵器搭載形態では、作った兵器を持ち運べます。これで自ら兵器を配置します。この形態ではエネルギー消費量が激しく、また移動速度が通常飛行形態時よりも遅くなります。また、兵器を搭載した状態で死ぬと、搭載してたユニットも死ぬので注意。
地上戦形態では、相手の兵器を自ら破壊する時などに使用。目の前に占領しようと歩兵が近づいてきたら破壊だ!


兵 器
歩兵。
前線基地の占領は歩兵のみしかできない。それしか利用価値はナシ!
バイク兵。
移動速度が速い歩兵。でも基地の占領はできない。基本的には、いらない。
装甲車。
バイクがちょっと強くなった感じ。基本的には、いらない。
戦車。
堅くて攻撃力がある。守りや本拠地の攻撃はこれで。

対空戦車。
対空、すなわち飛んでいる自機ユニットへの攻撃はコイツにしかできない。戦車とならんで重要な兵器。
固定砲台。
動くことはできないが、対空・対地とも攻撃ができる。だが装甲が薄く生産時間が長い。無理して作る必要なし。

ボート。
水上用戦車。水のあるマップでのみ生産可能。
でもあまりいらない。

補給車。
各ユニットのミサイルなどの弾切れを自動で動き回って補給する。

ただでさえ少ない兵器ですが、この中でも(個人的には)3〜4種もあれば攻略は可能です。あとはいらない。歩兵、戦車、対空戦車、補給車があれば問題ないです。
ちなみに、兵器は全部で50個までしか作れません。



命令アイコン
固定。
兵器はその場でじっとする。
占領前・敵が占領した基地に向かう。敵がいたら攻撃しつつ向かう。必要。占領前・敵が占領した基地に向かう。敵がいてもかまわず向かう。いらない。

回転。
一定の範囲をくるくるまわる。全然必要なし。

行って戻る。
敵を見つけたら移動し攻撃。もとの位置に戻る。必要ない。
本拠地へ攻撃する。
最後には必ずこれで。

兵器への命令も、固定・基地占領・本拠地攻撃のみでOK。
回転など無駄な動きのあるものは、地形に引っかかって戻ってこれないなどで使わないほうがいいです。



各種ステージ
ステージは8種類。各ステージには様々な個性があって攻略のパターンも少し変わります。段差があって落ちたり上れない地形や、溶岩が流れていて入ると大ダメージ、水上ステージや氷で滑るステージもあります。うまくユニットを配置して攻略しましょう。
各ステージのテーマ曲はどれもカッコイイです!


難 易 度


各マップにはA〜Dまで4つの難易度が用意されており、全てクリアしないとエンディングは見れません(これがしんどい…)。しかし、それぞれの難易度は上の画面で見えるように、敵が最初から配置している兵器が強くなるのが主で、CPUの賢さが飛躍的に上がるといったワケではないので、基本的戦略は変わらないです。
そもそもこのゲーム、CPUは相当に馬鹿なんですよ。



ゲームの流れ
 

まず各ステージにある基地を占領しましょう。歩兵を4人もぐりこませると占領する事ができます。また、相手が占領している基地を自分のものにする事もできます。
基地を占領すると自機ユニットのエネルギーや体力・弾数を回復する事が出来るほか、兵器の生産ができます。また、ダメージを受けたり弾がなくなった兵器を搭載して基地の上にいれば、兵器の回復もできます。
また、基地を沢山占領すれば、入ってくるお金の量があがります。

この基地をいかに取るか。いかに敵の本拠地に近い基地を占領するかでゲームの流れは決まります。


本拠地が攻撃されていると、「SOS」マークとともに警報が鳴り響きます。すぐさま駆けつけて本拠地を守りましょう。
いつのまにか忍び込ませてくるので注意が必要です。

そんなこんなで、うまく基地を占領して兵器をたくさん作って命令!
本拠地を攻撃だ〜!!!

勝利!
圧倒的破壊力で攻撃するのが基本です。



ちょっとした攻略など
リアルタイム制で忙しいし、何がなんだかわからない!何をしていいかわからない!…って方に、ここではちょっとした個人的攻略・コツを書きたいと思います。参考にしてもらえたら幸いです。
※ この攻略・コツは、あくまでもワタシ個人の考えによるものです。この通りにプレイしたからといって、100%上手くいくわけではありません。あしからず。

まず、先ほども書きましたが、CPUは相当の馬鹿です。なのでそこをつけばどのマップ・どの難易度でも簡単に攻略できます。
とにかく本拠地近くの基地を占領するのが最初の目的です。たとえば次のマップ…

赤が自軍です。
まず基地Aに移動し歩兵を8人「基地占領」命令で右方向に流す。歩兵はゆっくりながらも基地Bを占領し、そのまま基地Cを占領してくれます。しかしこのような放置的占領は、マップなどによって有効ではありません。
たとえば地形に引っかかって進んでなかったり、溶岩のあるマップでは、勝手に溶岩に突っ込んで死んでしまいます(笑)。ひとりでに避けるほど賢くはないのです。CPUは全てにおいて馬鹿です。

さて、このマップではCPUはたいてい基地Eを拠点に、基地Dを占領したり基地Aを攻めたり本拠地に兵器を送ってくるので、こちらはまず基地Aを拠点にして行動を開始します。

まず何をするか。
基地Aを兵器で固めます。鉄壁の防御を作ります。この防御は他の基地の占領や本拠地への最終的攻撃方法に繋がるので是非とも覚えましょう。

基地を固める兵器の種類は「戦車」「対空戦車」「補給車」のみです。その際…


このように、まず対空戦車を作りまくります。最低3つくらいは必要。
CPUは馬鹿なので、ひとつの基地を落とそうとやっきになります。その際、自ら兵器を運んでくるので、対空戦車で打ち落とす準備をしておくのです。
その際、この画像のように、中央に補給車を囲む感じで対空戦車を配置しましょう。命令は「固定」。
こうする事で、対空砲の弾切れを防ぐ事ができるほか、あちこち勝手に動き回る補給車を同じ位置にとどめておくことができます。

同じく平行して戦車も沢山作って配置します。
配置命令は「固定」で十分です。移動するように命令すると、地形にはさまって帰ってこなかったり、溶岩地帯に自ら突っ込んで死ぬ場合があります。
そういう所も馬鹿なんです、このゲーム(^^;

戦車の配置は、敵が攻めてくる側にキレイに配置しましょう(CPUが下から攻めてくるなら下に戦車を配置)。また、対空戦車は対地攻撃能力を持っていないため、対空砲台の近くにも戦車を軽く置こう。

敵がやっきになって狙ってくる基地の防御が完成したら、その基地はほったらかしでにして敵の本拠地近くの基地を奪いましょう。
この、「敵がやっきになって狙ってくる基地」をまず見極める事が大事なのです。

次は、基地Fが欲しいので、基地Bを拠点とします。
基地Fには、既に敵の兵器が配置されてる可能性があるので偵察に行きます。戦車のみだったら、時間をかけても良いので自ら破壊しに行きます。対空砲台だったら上空をクルクルまわって弾切れを起こさせるだけで良いです。


ちょっとした戦車への安全な破壊方法。
こうすればノーダメージで倒せます。もちろん近くに何台も戦車がいたり、敵の自機ユニットがいたり、対空戦車がいたりしたら無理ですけど。

ちょっとした戦車への安全な破壊方法その2。
…そもそも相手が戦車の場合、戦車は敵を検知する範囲が狭いため、戦車が反応する範囲外から攻撃すると簡単に倒せてしまったりする(笑)。


その後、直接歩兵を搭載して占領しても良いのですが、CPUが気づいて戻ってくる可能性があるため、安全策のためにまたしても対空砲台を何台か作っておき、占領前の相手基地周辺に配置しにいきます。この時は2〜3つも配置すれば十分です。その後歩兵を送ります。
これによりCPUが気づいても勝手に死ぬような状態を作ってから占領すると楽です。
相手の基地に、あえて兵器を配置する。この時注意するのは、1つ兵器を生産したらスグにそれを持って行ってはいけません。何個か自分の基地のまわりに置いといてから一気に持って行くほうがよいです。


敵本拠地の基地の占領に成功したら、本拠地の様子を探って来ましょう。戦車が配置されていたら、なるべく自ら破壊しておきます。
その後占領した基地に戻り、最後の準備にとりかかります。ここまでの間に、CPUがやっきに狙う基地の状態をたまにチェック。またはその標的基地が変わったらまたやりなおし。また、いつの間にか自軍本拠地が狙われてる時もあるので、戻って撃破したりします。

最後の準備です(画像が上と違うマップですが、やる事は一緒です)。
とにかく戦車と対空戦車を作ります。各6つ以上作ると安心です。敵の本拠地に向けて配置しておきます。命令は「固定」。頭数が揃ったら…

それらの兵器の命令を一気に「本拠地攻撃」に変更!
兵器を搭載してボタンを押すと、命令の変更ができます。ひとつひとつ、流れるように素早く変更します。一気に戦車と対空戦車が本拠地に流れ込みます。あらかじめ敵の戦車を破壊していたためそうそう破壊される事はありません。
さすがにCPUも気づいて帰ってきて戦車を壊して食い止めようとしますが、対空戦車のミサイルによりひとたまりもありません。
あとは勝手に死ぬのを待つのみ…。


こんな感じの流れで、全てのマップ・難易度で勝利する事ができます。
もちろん、マップの種類や難易度、CPUの行動しだいで若干流れを変える必要もありますが、おおまかにはこんな感じで勝てると思います。
無理して全ての基地を占領する必要もなく、短時間で終了する事ができます。単純ですが、この作業がキッチリできると結構爽快です。

また、他にも各基地で上記の「本拠地攻め」の体制を作り、さらに歩兵も加え、命令を「基地占領」にすることで各基地を攻める事ができます。CPUは手も足も出ないハズです。
(たとえば基地Aから基地Eを占領したい場合など)。

こんな調子で、1マップあたり10分台〜10分以下の短時間クリアをめざしつつエンディングを見よう!



そんなわけで。
完全リアルタイム制の熱い本作。。兵器を作りまくっての混戦は何がなんだかわからないくらい本当に激しく、熱い。
サウンドはもちろんおなじみのテクノソフト節でカッコイイ!

画面2分割の2人同時プレイもかなり熱いです。
「作れる兵器は歩兵のみで、自機ユニットで攻撃は不可」など、色んな条件を作って遊ぶのもかなり楽しいです。

しかしやはりマップが少なく、何度も同じマップをプレイさせられるのはゲンナリ。
CPUもバカだし。もっとも、バカゆえ慣れると短時間でできたりするので、これはこれでいいのかな〜?とも思いますが。
それでも相当に熱くて良いゲームだと思います。

もっとCPUが強くて、マップや兵器など多彩、その上ネット対戦が可能な新作とかでないかなぁ…と、無理な希望を未だに持っているゲームです。




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