俺的GAMEレビュー★

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「いっき」(アーケード版)

「いっき」といえば、もう誰でも知ってるようなサン電子(サンソフト)から発売した、ファミコンのメジャーソフトである。ある意味ドラクエやFF並にメジャーなビッグソフトである。…名前だけは。

基本的に「クソゲー」って事でものすごく名前の知れたソフトです。私も当時買いました。小学生だったので、買ってもらいました。で、かなりやりました。阿呆なゲームです。意味わかんないです。別の意味で「面白いゲーム」でした。
たったの全4ステージ。「いっき(一揆)」とは言え、
たった2人で百姓一揆です。しかも落ちてる小判を取る(盗る)事でステージクリアです。武器は鎌です。草を刈る鎌。自動的に敵に向かって飛ぶスグレモノ。他に「竹ヤリ」という、なんとも情けない武器もあります。タラコクチビルの不細工な娘さんにせまられたり、マヌケヅラの殿様を捕らえたり、幽霊に遭遇したり。ボーナスステージでは仙人が巨大なオニギリを投げてきます。しまいにゃ物ごいかよ
すごいゲームでした。誰しもの記憶に残っているでしょう。


しかし今回の紹介は、その元となるアーケード版のほうの紹介です。アーケード版からの移植なの?って声も聞こえてきそうです。アーケード版の存在を知らない人も多い。それほどファミコン版の知名度が高かった。アーケード版も、もちろんサン電子の作品。
で。さすがアーケード。ファミコン版では「???」所が、
ちょっぴりわかるんですよ。っていうか、こっちが元祖で、移植にあたって色々はぶきすぎたのですね(^^;
たとえば先述した
「落ちてる小判を取る(盗る)事でステージクリア」。これにもワケがある。年貢に八両の小判を取り立てる代官様がおり、とてもじゃないけど払えない主人公の「権べ」「田吾作」。「ではこの米で八両の変わりとする!」「待ってくだせぇ!」「ええい!ならぬ!」…そんないきさつで八両(小判を8枚入手でクリア)が必要だったのです。…もっとも、「何故そこら中に八両落ちているのか」とか「一揆を起こしてるくせに、律儀に八両集めるか」は謎なのですが。

◆なんともいえない味のあるセリフまわし。「いっき!」…って。


◆なんとも壮大な話の予感がするオープニングですな(^^;

ともあれ。たった2人で百姓一揆をおこした、「権べ」「田吾作」。まったく同じグラフィックの色替えだったFC版でしたが、アーケード版はしっかりキャラが違います。


また、FC版では「どこに小判があるかわからん」状態でしたが、
アーケード版は画面の右下に
「小判レーダー」があるのでわかりやすいです。
でも、落ちてる小判のグラフィックが小さくてわかりづらかったFC版と違って
とても大きいので、まだわかりやすいけども。

←コレね。

また、ステージ数もファミコン版が全4面なのに対して、全8面と多く、
また曲数もFC版より豪華で多いです。さすがです。でも基本のシステムは一緒。
自動標準鎌、使えない竹ヤリ。敵は忍者や幽霊、そしておなじみの腰元など。小判を集めてステージクリアです。
ファミコン版は「竹ヤリ」を取れば「竹ヤリ攻撃」、「大根」を取ると何故か移動速度が速くなったりしましたが、元祖アーケード版は、基本的にアイテムは「巻き物」のみです。

←巻き物。
巻き物の色によって効果が変わります(緑の巻き物が竹ヤリ攻撃…など)。
← おなじみ竹ヤリ。
使えないっぽいけど、移動速度が上がるので結構使える。正直このゲームは逃げるほうが強かったりする。
←千両箱。
取ると高得点だが、大喜びしてしまって2〜3秒その場で動かなくなるという、やっかいなアイテム(^^;
当然その間に攻撃されると死ぬので、上手く敵をやっつけてから取ろう。
←謎の外国人さん(?)。
鎖国令によって捕まってる人かと。どこかに落ちているカギを取れば開ける事ができるぞ。助けてあげると1UPだ!


◆百姓一揆をさまたげる、邪魔な連中。
 ・忍者はどこでも出て来るので紹介はナシで。



↑ おなじみの腰元さん
一直線に主人公に向かってきて、一定時間抱き着いてくる。その間移動不可に。
倒す事ができないので、ある意味1番凶悪。姿が見えたら恐怖。



↑爆弾屋
ファミコン版にはいなかったっけか?爆弾を投げてきますよ。弱い。


↑いのしし
ファミコン版にはいませんでしたよね。殺害不可の猪。スゴイ速さで突進してきます。
近距離だと、とても避けきれません(´Д`)



↑幽霊
もくもくもく…と、突然どこからともなく出現。色んな種類の幽霊がいます。
とりつかれると、攻撃できなくなります。お地蔵様に触れると逃げていくぞ。



↑お代官様
・・・って、ええ?代官様?たまにそのへんをウロウロと出現します。
こんな田舎に歩いて来ていいんですか。
つかまえると10000点のテクニカルボーナスとともに、そのステージをクリアという事になります。

こんなマヌケヅラした代官に農民は苦しめられてるとは…うぅ。

たまにオニギリがそのへんに落ちています。
そういや、仙人が投げてくるオニギリをキャッチするという、謎のボーナスステージは元祖アーケード版にも有り。
ファミコン版では2面クリアごとにボーナスステージになりましたが、アーケード版は落ちているオニギリを取り、そのステージをクリアするとボーナスステージになります(多分)。

バラバラに投げすぎ。1人プレイでは全部取るのは不可能っぽい。


とにもかくにも。

最終面の8面をクリアしても、ファミコン版同様に何ごともなく1面に戻ったり(ループ)、攻撃を受けて死んでしまった際に無敵時間が少ないため、バタバタと死んでしまったりと、駄目っぷりな部分はファミコン版同様、やはり無きにしもあらず(^^;
しかしクソゲーのレッテルをはられたファミコン版でしたが、アーケード版はまだ若干遊べるデキでした。ファミコン版は、アーケード版からのスペックダウン移植だったのでした。



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