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無茶アドベンチャーゲーム。 イマジニアからファミコンディスクシステム用ソフトとして発売された本作。安価が魅力のディスクソフトなのにロムカートリッジとほぼ同様の値段で発売。その理由は、ゲーム内容のドラマやデビューしたての富田靖子が歌う主題歌が入ったカセットテープやらカラーページが盛りだくさんの豪華説明書などなどオマケが沢山入っていたのでした。カセットテープはすり切れるほど聞いたけど、正直いらない気もした(^^; ゲームの大まかな内容。 「痴呆が風邪のように流行る」という「流行性痴呆症」が流行っている現代の出来事(よく考えると、とんでもない病気だ)。そんな病気の特効薬である「オニノフグリ」。これを使えば「流行性痴呆症」は一発で治ってしまう。 とある王国、ラビア王国。その王女キララは、日本に親善訪問として来日するが5日後に突然失踪!同時にラビア王国の命とも言える5種の神器もなくなってしまった。5種の神器が無いと王位継承権が失われてしまうので、後継者争いが起こってしまうかもしれない。 王女の戴冠式は30日後。30日以内に王女と5種の神器を見つけないと国交断絶になり、「流行性痴呆症」を治す唯一の特効薬である「オニノフグリ」の輸入をストップされてしまう。そう、ラビア王国は「オニノフグリ」最大の輸入のお得意様なのだ。 この捜査を担当する事になった小林もんたは、警察犬小次郎丸と一緒、キララ王女と5種の神器の捜査を開始する事になった…。
なんてなかなかオトボケなストーリーですが、ゲーム内容は大変厳しいものとなっております。なにしろ発売した時代が時代。現在のように何でもかんでも親切な作りにはなっていません。謎を解いていくためのヒントが少ないなどの難易度の高さでクリアするのは大変です。 広大でこれといった特徴の無い町並みを聞き込みしてまわるだけでも、どこに行っていいかわかりにくい上、たまたま入った家の住人に「なんだてめーわ!」と問答無用で殴られて体力を失ったり、いきなり街中で銃で撃たれたり。体力回復のために定食屋さんで飯を食べて回復をはかろうとしても「食あたりだ!」と逆に体力が減ってしまったりと、単なる聞き込みだけでも命がけ。
また、先述したストーリーにあるように、ゲーム内にも30日という時間制限があるためのんびりもしてられない。 正直、ノーヒントで自力でクリアを目指すのは至難の業です。謎自体も「とある森の中の、見た目は他の木と同じ木に入る事が出来て、別の街に行ける」「ある場所を購入したダイナマイト(売っているお店は限られている)で破壊」「夜になるとどこかホテルなどに自腹で宿泊するのを、あえてとある街の十字路で野宿すると、5種の神器の1つの十字架が入手できる」などなど、無謀なものばかり…。発売当時のワタシは、とてもじゃないけどクリアなんか無理でした(^^;
後半になると広大な地下水路を迷いながら移動したり、激しい戦闘シーンを乗り越えなければいけなかったりとますます大変!それでも、攻略サイトさんを参考にするなどして覚えながらプレイすると、結構アッサリとクリアできてしまいます。
![]() 地下水路に普通に落ちてる神器もあるし…。
最後の闘いだ!(いつもの戦闘シーン同様に、左から右の出口に向かえばいいだけだが) エンディング・・・
オチ(エンディング)もツッコミ所満載。消えてしまった王女は。とあるファミコンソフトが欲しくてあちこち走り回って入手して引きこもってプレイしていたというズッコケ(死語)そうなオチ。 そしてさらに「またしても消えた!プリンセス!」な感じでスタッフロールへ突入。 うわ〜(^^; ◆とにかく、自力でプレイするにはキツすぎるので、攻略サイトさんなどを参考に、投げ出してしまった人も今度はゆっくりとこの少しマヌケな世界観を楽しみながらプレイしてみてはいかがでしょうか。 |