〜海外版マークIIIによる無茶なAC移植たち〜
「ストライダー飛竜」・「フォゴットンワールド」



 

 
「Strider」
(日本名:ストライダー飛竜)

MD初期に、なかなかの移植っぷりで人気だった本作。だが「アーケードゲームの移植がしやすい!スピードショック!」やら何やら言ってたMDですら、かなりキツキツ移植だった部分はありまして。それをさらにマークIIIに移植したってんだから、ある意味アホかと(良くも悪くも)。
キャラクタの大きさは一回り小さくなっていますが、ちゃんと壁にはりついたりブラ下がったり。空中で回転してジャンプ!…も再現。スライディングも使い勝手が悪いが有り。…操作性は他の無茶移植作同様に、激しく悪いんですが…。

MD版では削られた、サイファ(攻撃)の残像が「ズバッ!」と斬る感じで出るアニメーションも再現
…ところが飛竜自体が腕を動かして「サイファを振るアニメ」はないという悲劇(笑)。(飛竜はまったく動いてないが、サイファの軌跡が出る。「剣をふる」んでなく、「飛竜から何か衝撃波が出てる」みたい)

ステージ間のデモも何故かステージ1冒頭からソロやらアマゾネスが出て来る無茶苦茶っぷりですが再現。MD版では削られたネームエントリーもある。
ただ、あちこち削られてるマークIII版。ゆえに、アーケード版や、MD版のような、このゲーム特有の「ステージの途中、盛り上がったり場面が変わると何度も何度も曲が変わる。」という「ドラマチック的演出」が一気に削られています。だいたいいつも同じBGM。盛り上がりません。
各ステージも、それなりに再現してますが、あちこち削られており貧相な印象を受けます。MD版でもギリギリの移植でしたからね。全体的にスピードがスローですし。やはり厳しすぎたか。

・AC版
 美しい〜!
・MD版
 なかなか
 頑張ってます




 

 
「Forgotten Worlds」
(日本名:フォゴットンワールド(ズ)(同名)

そもそものアーケード版が「ローリングスイッチ」という特殊なショットボタンだったので、MD版ですら操作感は完全には移植できてないのですが、それがさらに2つしかボタンのないマークIIIはかなりキツキツの操作性。また、MD版は容量の都合からステージやら色々と、カットされまくりだったのですが、マークIII版はそこからさらにカットされまくり…って感じの作りです。
とはいえ、キャラクタも大きめだし、ちゃんと360°クルクルまわる事もできる。お馴染みのショップ、シルフィー嬢も出てきます。うおお!(あまりカワイくないし、しゃべらないけど)
ステージクリア後のビジュアルも一応入りますし。
「源平討魔伝!!ファミコン移植は、もはや別物!」とか、そこまで悲惨なスペックダウンではない所が見事。知る人が見れば、フォゴットンワールドしているデキです。元々BGMが素晴らしかったのですが、マークIIIのPSG音源になってショボショボなのは仕方ないか…。

・AC版
 綺麗すぎやわ
・MD版
 削られた
 ステージが…
 


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