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今日のイチゲキ



鍋の季節ですね〜!
鍋はいいですよね。なにしろウマイ!基本的にウマイ!しかも楽。よほどちゃんとした物を作るのでないなら簡単にできるのもいい。ぶっちゃけ、野菜や肉を切ってグツグツやればOKである。それを大勢の人がつっつく!いいですねぇ。種類の差は多少あれど、昔から全国的に行われてる鍋料理。
「他の人が触ったものなんか手や口になんて出来ない!」なんて今の世の中ですが、鍋は別。もはや日本文化です。(そりゃあ厳密に言えば取り箸やお玉で一旦自分のお皿に入れるわけだから、他の人の食べ物を触ってる…って事にはならないけども)

「ふりそで火事」…江戸時代に起こった歴史的大火事「明暦の大火」の俗称だ。この「明暦の大火」は本郷円山の本法寺から出火し、江戸の町のかなりの面積を焼け野原にした本当に大きな火事だった。
なぜ「ふりそで火事」って名前がついたかというと色々な説がある。
本郷円山の本法寺の寺小姓に一目惚れしたふりそでを着た少女がいたが、その恋はむくわれず病気で死んでしまう。そのふりそでは質屋に売られ、また別の少女が袖を通すもまた病気で死んでしまう。そしてさらにまた…。
少女達が亡くなるたびに、本法寺で葬儀が行われたが葬儀のたびに同じふりそでが寺にやってくる。寺小姓はそれを見て仰天した。あまりの仰天ぶりを不思議に思った住職はふりそでを供養し燃やして処分しようとしたが…………燃え残ったふりそでの切れ端が火の粉に混じって舞い上がりお寺に引火…その後、火は江戸の町をつつみこんだ…という話である。
実際の所はあるお偉いさんの家の侍女が誤って火事を起こしてしまったが、幕府のこけんに関わるってんで本妙寺が承知の上で火元の濡れ衣をかぶったんだとか。



で、なぜ鍋の話が火事の話になったのかというと。
鍋を大勢の人がかこんで食べる…という文化は日本でははるか昔から受けつがれていますが、お店で出す…っていうのはなかったそうで。各家庭で…って程度だった。ところがこの「明暦の大火」で江戸は大変な事となり、江戸以外の各地方から再建のため沢山の人が集められた。そこで初めてお店として「お鍋屋さん」が登場し、大好評!
会った事もない各地方の人々が、同じ鍋をかこみ仲良くなり江戸の再建のためにがんばった…。そこから鍋文化は加速した…らしい。

考え方によっちゃ、しょせん江戸時代から広まった程度の歴史なんですねぇ。わりと新しい話。あと、考えてみると私はお店で鍋料理なんかあんまり食べた事ないなぁ…と(笑)。
でもやっぱ鍋は良いですね。


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