俺的GAMEレビュー★

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「Shinobi」 「Kunoichi〜忍〜」(PS2)

SEGAの密かな看板ゲームである忍者を題材としたアクションゲーム「Shinobi(シノビ)」シリーズ。
その昔、アーケード版として登場した初代「Shinobi」に始まり、それがセガマークIIIやPCエンジンに移植されたり、続編である「シャドーダンサー」が登場。地味ながらも多数の移植作・続編が存在する。
アーケード版の初代「Shinobi」。忍術を使うと妙な呪文をモゴモゴしゃべる。続編「シャドーダンサー」も同様。

また、「ザ・スーパー忍」というオリジナル続編がメガドライブで登場。同名だがアーケード版とはまったく別物の「シャドーダンサー」や、完全オリジナル作品の「ザ・スーパー忍II」もメガドライブに登場した。
他にもゲームギアでもオリジナルの忍が登場。セガサターンでは実写を用いた作品も登場しており、やはりいつのまにやら密かな看板シリーズとなっている。
メガドラ定番アクション「ザ・スーパー忍」。古代祐三のサウンドも最高傑作。

ゲームギアでもShinobiは登場。PSG音源3音という貧弱な音源ながら、こちらも古代祐三の曲が聴ける!
「2」も出たぞ!

そして、それらの続編としてプレイステーション2で登場したのが「Shinobi」と「Kunoichi」である。
時代が時代だけに、PS2版はポリゴンによる完全3Dアクションゲームとなっており、操作もやや複雑化。しかし超高速移動したり壁に張り付いたりと、まさに忍者なアクションが自分の腕で操作できるので、慣れてくるととても面白い。魅力的な作品なのだ!



主要登場キャラクタ
●秀真(ホツマ)。「Shinobi」の主人公である。朧(おぼろ)一族の当主。魂を食べる妖刀「悪食(あくじき)」を使い悪を討つ。   ●緋花(ヒバナ)。「Kunoichi」の主人公である。政府機関の指令により動く忍者。コナゴナに散らばった朧一族の悪食の回収の任務につく。

●蒼蛟龍(アオミズチ)。っていうか、秀真の兄である守恒。朧一族の当主継承の儀式である嫡子同士の殺し合いで秀真に殺された。しかしヒルコによって化け物として無理矢理復活し秀真を襲う。   ●地蟲(ジムシ)。かつては緋花の上司であり師匠であったが裏切り、中臣財閥傭兵忍部隊隊長に…。それは政府のやっている事への疑問からくる氾濫なのか…?

●朱刃(アゲハ)。秀真の幼なじみで元朧一族。しかし抜け忍として秀真に襲いかかる。その理由は秀真の兄である守恒の事が好きだったから!   ●翡翠(ヒスイ)。地蟲の現在の部下であり弟子。かつての緋花と同じ立場である。しかしそんな現在でも地蟲は緋花の事を最高の弟子と話す。それが気に入らない。

●ヒルコ。世界を牛耳るために出現した謎の陰陽師。結界を造り式神を召喚。魂を食う妖刀・悪食を使い、それらを打破してくるであろう秀真と魂を食う事で最強になろうとしている。   ●黒鋼(クロハガネ)。中臣財閥が造り出したサイボーグ兵器。悪食のかけらを回収しているだけの単なるロボットだったが、だんだん賢くなり何度もボスとして登場。結局はラスボスだったりする。



「Shinobi」 ストーリー
 
◆細かい事は省略して簡単に書くと、朧(おぼろ)一族に伝わる妖刀・悪食(あくじき)。この刀は人の悪い魂を喰らう危険な刀。使い手の魂までも喰べるという。その悪食は朧一族の当主に代々受け継がれてきた。しかしその当主を決める儀式というのが一族嫡子の殺し合いで勝ったほうが当主…という残酷な儀式だった。
兄である守恒を殺し当主となり悪食を継いだ主人公の秀真(ほつま)。そして彼は、現在東京で起こっている謎の陰陽師による怪事件の解決にむけ立ち上がったのだった。

「Kunoichi」 ストーリー
 
◆細かい事は省略して簡単に書くと、全作の謎の陰陽師「ヒルコ」は、人の魂を喰らう朧一族の妖刀・「悪食」を秀真に使わせる事で魂を回収させた。その魂をヒルコ自身が喰う事で最強になり世界を牛耳ろうとしていた。しかしその野望を打ち破った秀真。そして妖刀・悪食の行方はわからなくなっていた。
その後…政府機関の指令の下、任務を遂行するShinobi機関の女忍者である緋花(ヒバナ)。彼女は政府の指令によりバラバラになって見つかった妖刀・悪食の破片を回収に向けて立ち上がる。



忍者アクション!
 
「Shinobi」「Kunoichi」ともども、まさに忍者!な多彩なアクションが自らの腕で操作できるのがこのゲームの楽しい所である。忍者らしいアクションのひとつである「壁歩き」や「二段ジャンプ」、美しい残像を描いて超高速移動が可能な「ステルスダッシュ」。連続して敵を倒す事で攻撃力がどんどん上がり下手すりゃボスをも一撃で倒す「殺陣」など様々なアクションが超高速で繰り広げられるのです。

壁 走 り
 
普通に壁に向かってジャンプすれば壁に張り付く事ができるぞ!(もともとできないように設定されている壁もある)
壁を使って移動するのは常套手段。まさに忍者ならでは。壁走り中でも後述する「ステルスダッシュ」は使えるぞ!


殺 陣
画面に登場した敵キャラを一定の時間内に連続して倒す事で、どんどん攻撃力が上がる。そして最後の1匹を倒すとちょっとした演出が入る。これを「殺陣」という。「Kunoichi」はもちろん、全作「Shinobi」の時代から存在するアクションである。一見、その演出がウザかったりもするが、「どんどん攻撃力が上がる」というのが重要。これを利用してボスを倒す…など、必須テクニックなのだ。

特に「Kunoichi」では倒した敵の数が多いと、いつもより派手な演出が流れる。大量殺陣を狙うのも楽しいぞ!また、殺陣によって攻撃力を上げるとボスによっては1撃で倒す事ができる。決まった時は相当爽快である。
両作とも基本的に、ボス戦は「途中からザコが出てきて」という「殺陣を決めやすい展開」が用意されているので、いかにその状態に持って行って殺陣を決める事ができるか…が勝負の分かれ目なのだ。その組み立てが難しく楽しい。
「Shinobi」では、殺陣を決めるための一定時間がわかりづらかったが、「Kunoichi」ではメーターがついたのでわかりやすくなっているぞ。


ステルスダッシュ
両作共通のアクションである「ステルスダッシュ」。ボタンを押す事で、残像を残しつつ一瞬超高速移動する事ができる。これは空中でも使用できるため(ただし1度のみ)、通常のジャンプでは届かない穴なども、ダッシュする事で渡る事ができるぞ!

純粋に高速で移動するためや、穴などを飛び越えるための手段として使用するのはもちろん、「敵に向かってホーミングするダッシュ」は必須アクションとなっている。本作は、R1ボタンを押す事で敵をロックオンする事ができるのだが、そのロックオン時にステルスダッシュをする事で、ロックオンした敵に向かってダッシュする事ができるのである。
また、「敵を斬る事でダッシュの回数をジャンプの回数をリセット」する事ができる。

つまり上記のように二段ジャンプ後→空中の敵に向かってロックオンステルスダッシュ→斬る→ダッシュとジャンプの回数がリセットされてもう1度ずつできるようになるので次の敵にロックオンステルス→敵を斬ったらジャンプ、ステルスダッシュ…このように着地する事なく空中で次々に敵を倒し、通常では渡る事のできない穴を超える事ができるのだ!「殺陣」同様に本作のアクション最大の醍醐味である。

また、全作「Shinobi」でも存在したちょっと出しにくいサブ技であるキック。「Kunoichi」では正式に追加・採用された。キックは敵の防御やバリア(ガード)を崩したりするのに必要な攻撃なのだが、さらに「Kunoichi」では空中でロックオンした敵に向かって蹴りを放つ事で「ホーミングキック」となり敵に向かって自動的に飛んでいくのだ。
これにより空中での移動・攻撃の幅がさらに広がったのだ。沢山のボタンを頻繁に押す事になるので最初は大変だが、慣れるとヤミツキになるぞ!…っていうか、後半では必須テクニックなので序盤で練習しておこう。
◆ それっぽい動画ファイルのダウンロード (WMVファイル、ZIP圧縮。約1M)


忍 術
アイテムの巻物を入手する事で、巻物の数だけ忍術が使える。まわりの敵にダメージを与える「火焔」、一定時間無敵となりダッシュ速度が加速される「雷陣」、真空刃を6発まで飛ばすことができるようになる「鎌鼬」の忍術が使えるぞ!「Shinobi」「Kunoichi」両作とも基本的にはまったく一緒の忍術が使用可能だ(一部名前が変わっている)。
他にも手裏剣を投げたり、「ザ・スーパー忍」でお馴染みの「八双手裏剣」も使用可能だ!


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