SEGAの往年の名作シューティングゲーム「ファンタジーゾーン」
明るくパステルチックな画面と、軽快なサンバミュージックで僕の心をかっさらった。生まれて初めて「クリアするまで練習したアーケードゲーム」だ!
現在(2002年)迄、様々な家庭用マシンに移植され、そしてついに携帯電話へも移植されたのである!

携帯電話でゲームをするのは正直「?」なんですが、これがまた小さいながらに非常によくできており何とも時代は進歩したなと痛感。
何しろ携帯なので細かい仕様の違いこそあれど、例えばファミコンへの移植版よりもデキがいい。携帯のクセに、既にファミコンなどよりはるかに性能がいいのですね。
なんてこったい。

そんなこんなで!2002年1月現在までに
さまざまな家庭用マシンに移植された、大好きなファンタジーゾーン。全部でどれだの機種に移植されたのか正直くわしくはわからないのですが、そのうち5つを…さらに中でも特に3つを私なりに比較してみようと思うよ。

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〜まずは神様な移植版の紹介〜
移植ハード SHARP X68000 SEGA SATURN
画面
色調、レイアウトなどアーケード版と遜色なし。素人にはわかりません。実はハードがパソコンゆえ、モニタによる出力。そのため超美麗。素敵。 色調、レイアウトなどアーケード版と遜色なし。玄人にもわかりません。アーケードに置いてもなんら問題はない。
サウンド アーケードと変わらず。問題なし。 移植度100%。設定でアーケードであった出荷時期によって異なっていたBGMも選択可能。
前線基地数
アーケード同様、各面10個。基地のレーダーの配置も一緒。 アーケード同様、各面10個。基地のレーダーの配置も一緒。
ボス
アーケード版と一緒。パソコンだからってボスで読み込む(LOAD)こともない。 アーケード版と一緒。アーケード版でのテクニックも使えます。
その他 最初の起動で読み込むだけで、後はノンストップ。移植度は恐ろしく高い。しかし「パソコン」ゆえ、購入資金などプレイするための敷居が高い。 最初の起動で読み込むだけで、後はノンストップ。これまた移植度は恐ろしく高い。
豊富なオプション設定により、連射機能やBGM変更などが出来、総合的に最も最高の移植と思う。
デキに申し分ナシ!画面もそのままアーケード版かわらない…という2つ。移植版で最高級品を求めるならこの2つを押さえれば問題ないです。今のご時世、サターン版がオススメ!まぁ、Windows版も存在し、完璧で一番入手しやすいと思うけどね(^o^)



〜そして問題の旧世代マシンへの移植版〜
移植ハード SEGA Mark III 任天堂 ファミコン NEC PCエンジン
画面
ん。なんやこりゃ、な画面(笑)。原色バリバリの色使い。上下スクロールせず、完全横固定。アーケードには、かろうじて似ている程度。 色的にはMark IIIよりショボイが、しかしMark III版より後発ゆえ雰囲気がアーケードに似ている。上下スクロールもする!スコアなどの表示レイアウトが上下逆。 さすがにFCとは比べ物にない程色が出る(512色)のでアーケードに近い。が、多重スクロールを実現してるのはステージ2のみ。ちょっと原色の使用が多く、ギラギラした印象。
サウンド さすがPSG音源3音。まったりとした矩形波全開。ノイジー。なんだか全体的にテンポが速い。 矩形波バリバリの3音。しかし、やはり後発ゆえ、かなりマシ。SEGA人としては悔しい。 左の2つのハードより、あきらかに優れたスペックのPCエンジンだが、サウンド機能はFCに毛が生えたような物。画面とは裏腹に、貧弱きわまりない。
前線基地数
なんと各面6個。少ない上に、動かないわアニメしないわ(この↑形のまま)、形が若干違って腐ってるわ、耐久力を示すカラータイマー(?)はないわ、基地レーダーすらないわで散々。 8個。Mark III版の失敗からの反省か、根性移植で形やアニメーションなどカラータイマーこそないが(あるけど色は変わらない)アーケードに似てます。 さすがスプライトが沢山出せるだけあって、この3機種の中では最高級です。カラーも変わるし、各面アーケード同様10個配置。
ボス
背景が全部消えてボスが出ます。つまり背景の上にスプライトでボスを描画できず、背景画面を使用してボスを描いてるんですね。ショックでした。また、4面、6面のボスは再現不能だったためか、ボスそのものが違います。他多数の違いもある。 Mark III版同様に背景消滅。が、スコアなどの表示部分は消えないし、Mark III版では「不可能ゆえ変えられた」と言われてる2体のボスを根性で移植。賞賛にあたいする。くやしかったけど。うまくやってます。 FCなどより大きいスプライトが使用できるため、ちゃんと背景の上にボスが出現する。これだけで当時の人には感動をおぼえさせた。でもなんかぎこちない。
その他 とにかく「ショボイファンタゾ」(笑)。当り判定から、エフェクト関係、武器の動きなど、違う所が多すぎです。相当やったけど。 完全移植でないにせよ、まさに「アーケードの移植!」って感じでがんばった作品。根性移植のため、処理落ち、チラツキなどは激しい。 基本的な事はがんばって移植されている。雑誌で見るぶんには、スゲェ!って感じる。が、操作感やアルゴリズムなど、アーケードのように扱うと違和感を感じまくる。同じ攻略が何か通じない…。おしい作品…。
つまる所、X68000版、サターン版はアーケードの画面の中にはめこんでもわからないほど完全移植であり、その他で言えばPCエンジン版が一歩以上リード。
ちなみに他にもMSXやゲームギアなどにも移植されているが…資料がないため記載できず…。MSX版は、恐ろしい結果が安易に予想できるのだが…。
そんなこんなで軽く書いたが、もうちょっと細かい所まで書いてみましょう。サウンドも聞かせて、比較したい所だが、現在は無理です(><)

 もっと細かく見てみる 
※ 画像多めなので注意してね ※
(約460kb)


〜番外編・移植じゃないのよ〜

ファンタジーゾーン2

ファンタジーゾーン2

スーパーファンタジーゾーン
ハード SEGA Mark III 任天堂 ファミコン SEGA MEGA DRIVE
画面
SEGA Mark IIIオリジナルソフトとして作られた続編。体力制になったり同一ステージ内でワープをくり返し基地を探し全滅…など、仕様が若干変わった。これはこれで中々面白い。オリジナルとして作られたため、今度はクオリティが高い。これがさらにアーケードに逆移植されたらしいが、見た事ないです。 (左の文章から続く)…とはいえ、そこまで人気があったとは思えない「2」が何故かファミコンに移植された。
しかしこうなるとスペック的にMark IIIより劣るFCでは、グラフィック、音楽ともに半減以下。なんだか寒いゲームとなった。はっり言って涙出ます。
ナニコレ?
メガドライブで発売したオリジナル。
色数以外は、ほとんどPCエンジン以上のスペックゆえ、アーケードの雰囲気を十二分に生かした素晴らしいデキ。内容も大変面白い。オリジナルソフトとはいえ、ファンタジーゾーンファンは納得いく内容。「なら元祖を完全移植しろ」との声もあがるほど。
サウンド FM音源9音という、ファミコンなどがいたこの時代にしてはハイスペック。矩形波では出せない深い音質がすばらしい。曲的にはなんだか初代の楽しげなサンバ調とは変わって、随分まったりした感じ。
ちなみにFM音源パックを搭載しないSEGA Mark IIIで遊ぶと、PSG音源3音という貧弱ぶりで、聴くに耐えない。
矩形波バリバリの3音。Mark III版のすばらしいFM音源を知っていると、どうにもやるせないほどの音楽っぷりである。Mark III版をはるかに超えるデキで初代をファミコンに移植し、セガファンをくやしがらせたサンソフト。いったいどうしたの?? アーケードに使用してた音源にかなり近い音源を使用してるMDだけあり、オリジナルソフトでありながら、とてもいい音・メロディを奏でる。申し分なし。オマケで元祖アーケード版のBGMがほぼ完全な移植で全曲収録されており涙もの。これだけでおなかいっぱい。
その他


オリジナル作品とはいえ、ハードがMark IIIなので「う〜ん」となる所も多いですが、逆に「Mark III」のくせに擬似的拡大縮小かよ!(5面ボス)」とか、「このスピード感(7面)」とか結構驚く所も多い。画面も綺麗だしね。 泣きたくなりますね。基本的なスプライト1個の大きさや、出せる数、背景数(1枚)などはMark IIIと性能的には一緒のファミコンだが、使用可能な色数などが圧倒的に少ないため、どうしても見た感じが見劣りする。「ゲームはグラフィックじゃねぇ!」と言う。まさにその通りですが、Mark III版を知っているとどうしても…。それに見た感じだけでなく、なんか動きなどもガタガタ…。 ライトを買わないと暗くて見えにくいステージや、ゴム長靴を買わないと、歩くとしびれて死んでしまうステージなど、オリジナル色満載。アーケードを踏襲したファン泣かせの演出から、拡大縮小や不思議な処理など、プログラム技術もかなり高い。
当時の「新しい・オリジナルのファンタゾ」としては大成功した作品。
オリジナル作品なので、アーケード版との比較というワケにはいかないが、それぞれ一応続編という事なので紹介。
ファミコン版「2」はMark III版との比較になっていますが、これがまたなんともなデキで(><)。Mark III版知らない人でもゲンナリな感は否めません。メガドライブ版「スーパー」が多少イジワルな点もありますが、非常によくできてます。
他にも自機オパオパを使用した、パックマンのパクリのようなゲームや、版権問題からか、ほぼ完成してたのに結局発売中止となったPCエンジンCD-ROM2の問題作、「スペースファンタジーゾーン」もあった。こいつは名前のように、セガの名作3Dシューティング「スペースハリアー」とファンタジーゾーンを合体したもので、ファンタジーゾーンの世界が全て3D。画面奥から敵が迫る!…発売してほしかった・・・・・。


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